Netflix「ハリー&メーガン」 エピソード1の感想

昨年末にNetflixで公開された、ヘンリー王子とメーガンのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』をいよいよ見ようと決心がついた!家族や国を批判しながらも、王子という立場を利用してNetflixやSpotifyで大金を得ていることについて個人的にはいい印象は持っておらず・・・このドキュメンタリーも見ないでおこうと思っていたけど、より公平にロイヤルファミリーとヘンリー王子夫妻を見守るためには、ヘンリー王子夫妻の主張も見ておくべきだと思い直した。

交際から結婚、そして王室離脱まで。ハリー王子とメーガン夫人が、これまでに2人がたどった紆余曲折の道のりを自らの言葉で語るドキュメンタリーシリーズ。

ハリー&メーガン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

エピソードは全6話、各話約1時。(今後、全部見る予定)まずはエピソード1を見た感想をストーリーに沿って。ネタバレ注意!

幼いころから常に人々の注目を浴びてきたことが、自分にどのような影響をもたらしたかを語るハリー。また、メーガンとともに、2人の関係が公になっていなかった交際初期を振り返る。

ハリー&メーガン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

まず出だし「未公開の資料とともにハリーとメーガンが直接語りました。インタビューはすべて2022年8月までに完了。内容について、英王室はコメントを控えました」とのアナウンスが。内容がどうであれ、反論や反応をしないイギリス王室の「決して不満を言わず、言い訳もしない」という姿勢が、ここでも徹底されている。というか、反応のしようもないって感じなのかな?

アナウンスの後は、ヘンリー王子とメーガンがイギリスを離れるところから始まる。出発前にヘンリー王子が自撮りで今の気持ちを述べている様子が。友達に言われて、ビデオ日記を始めたらしい。続いて「Hはロンドン、私はここ」とカナダのバンクーバーでため息とつくメーガン・・・出だしから演出がすごい😂Hって呼び方については、インタビューに答えてたメーガンのお友達たちもHって呼んでたから、仲間内でのニックネームなんだね。

メーガンの願いは「この状況から抜け出すこと」、ヘンリー王子は「メディアの搾取と腐敗を暴くことが、家族に対する義務」と。故ダイアナ元妃の事故もあって、メディアへの気持ちが人一倍大きいのも、大切な家族を守りたい気持ちも普通に理解できるところ。故ダイアナ元妃とパパラッチ(メディア)との攻防についてや、母を失ったことについて「母親を亡くした悲しみの中で、若者としての経験を支援も援助も導きもないまま生きようとしていた。怖い話。」って言ってたんだけど、これはちょっと賛同できなかった。常に守られていて、将来が保障されていて、お金の心配もしなくていい、常にお世話をしてくれる人がいるのに「支援も援助も導きもない」っていうなら、一般人は大切な人を失った後、どうやって生きていけばいいのだろうか・・・

インタビューアーからの質問に答える形で、出会いからを振り返るお2人。「君は何も知らなかったけど、ここまできた」とヘンリー王子。メーガンが子供のころにイギリスに旅行に行ったことや、ブログにキャサリン妃の事書いていたのに。なんかイギリス王室のこと全然知らない人って設定になってるように見えた。そして「彼女は自分を犠牲にして僕の世界に入ってきた」と。これは捉え方次第なのかな。メーガンは女優として大成功していたわけではないし、結婚したことで多くの物を得てるのは変えようのない事実。

今回このドキュメンタリーを作成した意図も「理解されてないとずっと感じていたから、自分たちのこと知ってほしかった」と語っていた。様々な報道がされていて、それはヘンリー王子とメーガンだけでなく、他の王室メンバーや、有名人なら誰しもが経験していること。噓もあれば本当もあって、それは本人たちを苦しめることもあるだろう。現に今も、ヘンリー王子夫妻が離婚の危機っていう情報も多く出てきてる。これがもし嘘だったら、迷惑な話だし全てに疑心暗鬼になるのも無理はないかも。

そして、エピソード1の中で1番気に入ったのは、ヘンリー王子が2004年イートン校を卒業後に訪れたレソト王国のパート。レソトのセイーソ王子とともに、母の意思を継いでHIV問題等に立ち向かってるヘンリー王子の姿がとても立派で、故ダイアナ元妃も誇りに思っているんじゃないかな🥲

ヘンリー王子はセイーソ王子やレソトの人たちを「第二の家族」と言っていて、2004年以降も毎年レソトを訪れ、2005年にはレソトの問題を周知するためのドキュメンタリー“The Forgotten Kingdom”を作成。2010年にはセイーソ王子とサンタバリー財団(sentebale:レソトの言語であるセソト語で「忘れな草」という意味)を設立。あ~~~素晴らしい!自分の立場をいい意味で利用して、世の中を良くしようとしている🥲

“The Forgotten Kingdom”については、イギリス王室のNewsにも、当時のアナウンスが掲載されていた。動画もYoutubeにはアップロードされていたけれど、公式じゃなさそうなので貼らないでおく。
Prince Harry makes a documentary about the AIDS-stricken nation of Lesotho | The Royal Family

この素晴らしいレソトの後は、ヘンリー王子とメーガンが3回目の逢瀬でボツワナに行った時の話に。「1か月ぶりの再開でキスするか悩んでいたら、チキンサンドをくれた」とか言ってたんだけど、これはNetflix側が要求したのかな。それともヘンリー王子たちが自ら話したのかな?婚約の時からのお二人を見るに、自らなのかなと感じた。メディアひどいって姿勢なのに、自分たちのキスについて語れるのはすごいと思う。

著述家のロバート・ハーゼルさんが「王室には特権があり暮らしを謳歌してると思われてるけど、自由はない。将来について自分で考える余地は少ない。宗教は選べない。王位6位までは女王の許可が必要。仕事も選べない。」と言っていた。チャールズ国王の時代と、ウィリアム皇太子の時代ではまた違うと思うけれど。一般人からすると、安全やお金や将来のことを心配しなくても良いという環境は、喉から手が出る程ほしいものだけれど、当たり前に謳歌している自由も同等の価値があるってことだね。

エピソード1については、これだけでヘンリー王子とメーガンかわいそう、報道と違う!とはならない内容だった。あのカテーシーを馬鹿にしたと大ブーイングだった箇所も今後見なくてはいけないと思うと、少し気が重いけれどあと5話楽しみ!

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